体脂肪を“燃やして減らす”ためには?

みなさん、体脂肪を“燃やして減らす”メカニズムをご存じでしょうか?

本稿では、体脂肪を“燃やして減らす”為に重要な役割を果たす「1型筋線維」について解説します。

私たちの骨格筋は、主に「速筋線維(2型筋線維)」と「遅筋線維(1型筋線維)」の2種類に分けられます。

そしてこの1型筋線維遅筋線維)は、体脂肪燃焼において非常に重要な役割を担っています。

1型筋線維(遅筋線維)とは?

1型筋線維は、以下のような特徴を持つ筋肉の線維です。

  • 赤筋とも呼ばれる:酸素を運ぶミオグロビンが豊富に含まれているため、赤みを帯びています。
  • 持久力に優れる(有酸素運動向き): 収縮する力は弱いですが、疲労しにくく、長時間の運動に適しています。
  • ミトコンドリアが豊富: エネルギーを作り出す細胞小器官であるミトコンドリアの密度が高く、酸素を使ったエネルギー産生能力(酸化能力)が非常に高いです。
  • 毛細血管が豊富: 酸素や栄養素を効率よく供給するために、毛細血管が発達しています。
  • 主なエネルギー源: 脂肪と酸素、糖質を主要なエネルギー源として利用します。

1型筋線維と体脂肪燃焼の関連性

1型筋線維は、その特性から体脂肪燃焼において中心的な役割を果たします。

  1. 脂肪を主要なエネルギー源とする能力: 1型筋線維は、酸素を使って脂肪を燃焼させ、エネルギーを生み出す能力が非常に高いです。これは、長時間の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)で、エネルギー源として主に脂肪が使われる理由でもあります。脂肪酸をミトコンドリアで効率的に利用し、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを生成します。
  2. ミトコンドリアの量と機能の高さ: 1型筋線維には、脂肪を燃焼させるための「燃焼炉」であるミトコンドリアが大量に存在します。ミトコンドリアの数が多いほど、そしてその機能が高いほど、脂肪酸を取り込んでエネルギーに変換する能力が向上し、体脂肪を効率よく燃焼させることができます。
  3. 安静時の基礎代謝への寄与: 筋肉量が多いほど基礎代謝が高まることはよく知られていますが、特に1型筋線維(遅筋)の割合が高い人は、安静時にも脂肪を消費しやすい傾向があると考えられています。これは、1型筋線維が常に脂肪をエネルギー源として利用する準備ができており、エネルギー効率が良い状態を保っているためです。
  4. インスリン感受性の向上: 肥満の人は、1型筋線維の割合が少なく、糖質を主なエネルギー源とする2型筋線維(速筋線維)の割合が多い傾向があるという研究結果もあります。1型筋線維が多いことは、インスリン感受性の向上とも関連しており、これは血糖値の安定や脂肪蓄積の抑制にもつながります。体重減少によっても、筋肉の酸化能力(1型筋線維の機能)が向上することが示唆されています。

1型筋線維を活性化し、体脂肪燃焼を促すには

1型筋線維を効率よく使い、体脂肪燃焼を促すためには、以下のような運動や生活習慣が有効です。

  • スティムシュア: 当院で導入している電磁パルス治療装置「スティムシュア」は、一回の施術で25,000回の筋力増強治療効果がベッドに寝ているだけで簡単に得ることが可能です。スティムシュアは25,000回の筋力増強治療により2型筋線維と1型筋線維が同時に強化され、同時に両筋線維内部のミトコンドリアの活性化を促すことによってATP産生能力が増強されて全身の体脂肪が燃焼されて減少させることがわかっています。
  • 有酸素的筋活動(低負荷・高回数の筋力トレーニング): ジョギングなどの比較的軽い負荷のアクティビティを1回につき2時間以上、3回/週以上実施することで1型筋線維に刺激を与え、体脂肪燃焼効果を高めることができます。

いかがでしょうか?

1型筋線維は、豊富なミトコンドリアと高い酸化能力により、体脂肪を効率的にエネルギーとして利用する「脂肪燃焼の主役」と言えます。

この1型筋線維をスティムシュアで寝ているだけで楽して鍛え、活性化することは、体脂肪を減らし、痩せやすく太りにくい体を作る上で非常に重要な要素となります。

このような神経生理学的な医療ダイエット治療にご興味がある方は、お近くのダイエット治療医へご相談されることをお勧め致します。

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