
ダイエット治療中に“天下一品”のラーメンを食べたい!その気持ち、よくわかります。
あの独特の「こってり」スープは、まさに魅惑的ですよね。しかし、天下一品のラーメン、特に「こってり」は、ダイエット中には要注意な要素が満載です。
天下一品のラーメンの栄養成分(目安)
まず、天下一品のラーメン(特にこってり)の一般的な栄養成分を見てみましょう。
- こってりラーメン
- エネルギー:約949kcal
- 脂質:約66.2g
- 炭水化物:約53.6g
- タンパク質:約37.5g
- 食塩相当量:約6.4g
- あっさりラーメン
- エネルギー:約490kcal
- 脂質:約19.6g
- 炭水化物:約57.6g
- タンパク質:約20.8g
- 食塩相当量:約8.4g
これを見ると、こってりラーメンは1杯で約1000kcal近くあることがわかります。一般的な成人女性の1日の摂取カロリー目安が1800~2200kcalであることを考えると、1食で約半分を占めてしまう計算です。あっさりラーメンはカロリーが半分以下になりますが、塩分はこってりよりも高くなっています。
ダイエット中に天下一品でラーメンを食べる際の注意点
それでも、どうしても天下一品のラーメンを食べたい!という時のために、賢く食べるための注意点を少し解説したいと思います。
1. メニュー選びを慎重に!
- 「あっさり」一択を推奨: 「こってり」は糖質・カロリーが比較的高めのため、ダイエット中は避けるのが賢明です。迷わず「あっさり」を選びましょう。カロリーを約半分に抑えられます。
- 「屋台の味」も検討: 店舗によっては「屋台の味」というメニューもあります。これはこってりとあっさりの中間の味で、こってりよりはカロリーが低い傾向にありますので、罪悪感が少し軽減します。
2. スープは極力残す!
- 最も重要なポイントです。 ラーメンのスープ、特に天下一品のこってりスープは、多くの塩分、そしてカロリーを含んでいます。飲み干してしまうと、あっさりでも塩分やカロリーを多く摂取しすぎてしまいます。スープは全部飲まず、できれば麺に絡んだスープの味を楽しむ程度にし、スープはほとんど残すつもりでいましょう。
3. 麺の量と替え玉・ご飯は控える!
- 麺は普通盛りか少なめ: 麺は糖質の塊です。大盛りや特盛りは避け、標準量に抑えるか、可能であれば「麺少なめ」を注文しましょう。
- ご飯・替え玉はNG: ラーメンライスや替え玉は、追加の糖質とカロリーなので、糖質の摂りすぎになるため最も注意が必要です。ダイエット治療中は絶対に止めましょう。
4. トッピングを工夫する!
- 野菜トッピングを追加: ラーメンだけだと食物繊維が不足しがちです。トッピングで「野菜増し」や「ネギ増し」など、野菜を追加することで、食物繊維を補給し、血糖値の急上昇を緩やかにする効果が期待できます。
- 卵をトッピング: 味玉はタンパク質源として優秀なので、栄養バランスを考える上では良い選択肢です。
5. 食べる時間帯と頻度を考慮する!
- 昼食に食べる: ラーメンは糖質・カロリーが高く、食べた後の活動でエネルギーを消費しやすい昼食時に食べるのが理想です。夕食に高糖質・高カロリーなラーメンを食べると、消費されずに脂肪として蓄積されやすくなりますので注意が必要です。
- ご褒美として、頻度は少なく: ダイエット中に食べるのは、「チートデイ」や「ご褒美」として、月に1~2回程度の特別な機会に限定しましょう。日常的に食べるとダイエット治療の妨げになります。
6. 食べる順番と食べ方を意識する!
- ベジファーストで: もし野菜トッピングを追加したら、まず野菜から食べ始めましょう。食物繊維が血糖値の急上昇を抑え、満腹感を得やすくします。
- ゆっくりよく噛んで: 早食いは満腹感を得にくく、食べ過ぎにつながります。麺もスープも、いつもよりゆっくりとよく噛んで味わいましょう。
いかがでしょうか?
天下一品のラーメン、特にこってりタイプは、ダイエット中には非常に高糖質・高カロリーであり、肥満の原因となりやすいメニューです。しかし、上記の注意点を意識して工夫すれば、たまのご褒美として楽しむことも可能です。
最も大切なのは、「何を選び、何を残すか」という判断力と、楽しむ「頻度」をコントロールすることです。
ラーメンを食べる日は、他の食事での摂取する糖質の量を調整し、一日における全体的な糖質摂取バランスを保つように心がけましょう。