
ダイエット治療において、脂肪細胞の種類や分布によって減りやすさに違いがあります。
本稿では、脂肪細胞の種類や存在する部位によって違いを解説します。
1. 脂肪細胞の種類と特徴脂肪細胞には主に以下の2種類があります:
- 白色脂肪細胞:エネルギーを貯蔵する役割を持ち、体内の脂肪の大部分を占めます。通常のダイエットで主に減らす対象となる脂肪はこのタイプです。
- 褐色脂肪細胞:エネルギーを熱に変換する役割を持ち、通常のダイエットによる変化はほとんど受けません。当院で導入している医療用レーザー皮下脂肪溶解療法装置「スカルプシュア」では、この細胞も溶解除去することが可能です。
これらは、さらに存在する部位ごとに「内臓脂肪」と「皮下脂肪」に分けられます。
2. 減りやすい脂肪:内臓脂肪
- 特徴:内臓脂肪は、腹部臓器の周囲に蓄積する脂肪で、代謝が活発です。
- 減りやすさ:内臓脂肪は血流が豊富で、ホルモン感受性リパーゼ(脂肪分解酵素)の働きが活発なため、比較的減少しやすい傾向にあります。
3. 減りにくい脂肪:皮下脂肪
- 特徴:皮下脂肪は皮膚の下に蓄積する脂肪で、体のエネルギー貯蔵や保温に役立ちます。特に女性では下腹部、臀部、太ももなどに多く分布します。
- 減りにくさ:皮下脂肪は内臓脂肪に比べて代謝が遅く、血流も少ないため、分解されにくい傾向があります。また、遺伝やホルモンの影響(特にエストロゲン)で特定の部位に蓄積しやすいため、部分的なダイエットで減らすのは困難です。
- 唯一、この皮下脂肪を効率的に減少させて痩せる為には、当院で導入している医療用レーザー皮下脂肪溶解療法装置「スカルプシュア」を施術する方法しかありません。
4. 脂肪減少に影響を与える因子
- 性別:女性はエストロゲンの影響で皮下脂肪(特に下半身)が減りにくい傾向があります。男性は内臓脂肪が多くなる傾向にあります。
- 遺伝:脂肪の分布や減りやすさには遺伝的要因が関与します。特定の部位に脂肪がつきやすい体質の場合、その部位の脂肪は特に減りにくいです。
- 年齢:加齢により基礎代謝が低下すると、脂肪細胞全体の分解が遅くなり、特に皮下脂肪が減りにくくなります。
- 適切なダイエットの方法:通常のダイエット(食事制限、ジムなどでの運動、エステサロン など)では効率的に痩せることは困難で、しかもリバウンドのリスクがつきまといます。効率的かつ合理的に楽して痩せてスリムになるためには、ダイエット治療医のもとでの医療ダイエット治療をお勧めします。
5. ダイエット治療でのポイント
内臓脂肪は健康リスク(心血管疾患や糖尿病など)と強く関連するため、ダイエットではまずこれを減らすことが推奨されます。
また、皮下脂肪の減少には時間が必要で、根気強く筋肉量/ミトコンドリア量を増やし、基礎代謝を上げることが重要です。効率的に結果を得るためには、医療的アプローチ(医療ダイエット治療:スカルプシュア・スティムシュア など)が不可欠です。