GLP-1作動薬をダイエットに使っては絶対にダメ!!

GLP-1作動薬(例:リベルサス、オゼンピック、ウゴービ、マンジャロなど)は、内因性インスリン分泌能が低下した2型糖尿病患者の治療に使用される薬剤ですが、一部で不適切な使用(ダイエット目的)が社会問題になっています。

本稿では、ナゼ、このGLP-1作動薬をダイエットで使うと危険なのかについて解説します。

1. 恐ろしい副作用

  • 消化器系の症状: 激しい吐き気や嘔吐、下痢、便秘、腹痛、腸閉塞が発生し、多くの場合、救急医療機関への受診・搬送が必要になる危険性があります。
  • 膵炎(すいえん)のリスク: 劇症型急性膵炎を引き起こし、救急医療機関への受診・搬送が必要になる危険性があります。
  • 甲状腺腫瘍のリスク: 動物実験で甲状腺C細胞腫瘍(がん)のリスクが示唆されています。

2. 必要な栄養素が摂取できなくなり、栄養不足を引き起こす

  • GLP-1作動薬は食欲を著明に抑制するため、過度な食事不振により栄養素(水溶性&脂溶性ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸などのタンパク質、不飽和脂肪酸など)の不足により健康被害が発生してしまいます。

3. 筋肉量の減少

  • GLP-1作動薬の使用により筋肉量の減少によるフレイルやサルコペニアが誘発されるリスクが高まります。筋肉量の減少は基礎代謝の低下や体力の衰えを引き起こし非常に危険です。

4. リバウンドのリスク

  • 薬の使用を中止すると、食欲が戻り再び肥満(リバウンド)します。

5. 心理的影響

  • 食欲抑制による食事量の減少や、体重への過度な心理的フォーカスが、摂食障害(過食症や拒食症)の引き金になるリスクがあります。

6. 恐ろしい薬害のリスク

  • GLP-1作動薬服用や注射により、様々な薬害(腎機能障害による人工透析、急性肝不全、急性胆嚢炎など)のリスクが高まります。

いかがでしょうか?

医療ダイエット治療は、もともと“健康”な方々が、美しいスリムなカラダを手に入れるために提供される「美容痩身医療」であり恐ろしい生活習慣病を未然に防ぐ現代の究極の「予防医療」です。健康な方々が薬害により“不健康”になってしまっては本末転倒ですよね?

従って、GLP-1作動薬は絶対にダイエット目的に使用してはならないのです。

「正しい医療ダイエット治療=薬害な無く、健康的に痩せてスリム&ダイエット」なのです。

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糖尿病の薬 GLP-1受容体作動薬 | 日本橋上田診療所コラム
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