
ダイエット治療に“糖質制限”は必要不可欠です。
では、この“糖質制限”では、具体的に何を制限すれば良いのか?
具体的に制限するべき糖質は簡単に言えば、1.炭水化物(穀類:お米、小麦、麦、芋類 など及びその加工品) 2.砂糖などの糖類 3.果物ならびに果糖を含むすべての食品と飲料(果汁ジュース、スムージー など) 4.アルコール です。
本稿では、“糖質制限”によるダイエットを成功させる為に制限するべき食品や成分についてお話しします。
1. 制限対するべき糖質を含む食品
- 精製された炭水化物
- 白米、パン(特に白パン)、パスタ、うどんなどの精白穀物。
- ケーキ、クッキー、ドーナツなどの菓子類。
- 砂糖や甘味料
- 砂糖、はちみつ、メープルシロップ、人工甘味料を含む飲料や食品(ジュース、清涼飲料水、キャンディーなど)。
- 高糖質の果物
- バナナ、ブドウ、マンゴーなど糖質が多い果物(適量ならOKだが、過剰摂取を避ける)。
- でんぷん質の野菜
- じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、とうもろこしなど(糖質が比較的高い)。
- 加工食品
- スナック菓子、インスタント食品、シリアルなど、隠れた糖質が多いもの。
2. 推奨される糖質摂取量
- 体重維持や軽いダイエット向けの軽めな糖質制限: 1日あたり100~150g程度
- 積極的なダイエット向けの糖質制限: 1日あたり50~100g
- 厳格な糖質制限(ケトジェニックダイエット): 1日あたり20~50g以下
3.“糖質制限ダイエット” 成功のためのポイント
- 栄養バランスを維持:
- 糖質を減らす分、たんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品)、脂質(アボカド、ナッツ、オリーブオイル)、食物繊維(葉物野菜、ブロッコリー、きのこ)を積極的に摂る。
- 食品ラベルを確認:
- 加工食品の「炭水化物」表示をチェック(食物繊維を除いた「糖質」に注目)。
- 水分と電解質を補給:
- 糖質制限初期は体内の水分や電解質(ナトリウム、カリウム、マグネシウム)が減少しやすいので、十分な水分と塩分を摂る。
4. 意外な注意点
- 隠れ糖質: 調味料(ケチャップ、ドレッシング)や低糖質を謳う食品に含まれる糖質に注意。
- 単調な食事: 食事のバリエーションが減ると継続が難しくなるため、多様な低糖質レシピを試す。
5. おすすめの代替食品
- 米やパンの代わり: カリフラワーライス、こんにゃく米、オートファイバー麺。
- 甘味料: エリスリトール、ステビア(ゼロカロリーで血糖値に影響しにくい)。
- ダイエット中のおやつ: ナッツ、チーズ、ゆで卵、海苔。
いかがでしょうか?
何度も繰り返しますが、ダイエット成功の鍵はこの“糖質制限”を徹底するかどうかにかかっています。
根気強く6-9ヶ月間の長期に亘って糖質制限に取り組むためにも、お近くの相談しやすいかかりつけのダイエット治療医をお持ちになられてはいかがでしょうか?