慢性炎症は、いわば「体のサイレント・テロ」です。痛みがないので気づきにくいですが、放置するとがんや認知症への片道切符になります。まずは、一番大きな燃料である「白い食品」から手を引くのが、最もコストパフォーマンスの良い消火法と言えます。

科学者たちはこれを「インフラメイジング(炎症)」と呼んでいます。

1.炎症は年齢とともにゆっくりと増加する 30〜35歳を過ぎると、体内の炎症マーカーが徐々に上昇し、元気だと感じている人々でも起こります。

2.古くて損傷した細胞が危険信号を送る 細胞が老化すると、損傷が蓄積します。

これらのストレスを受けた細胞は、免疫系を常にわずかに活性化させる化学信号を放出します。

3.古い細胞は死にたがらない 一部の老化した細胞は正常に機能しなくなりますが、体に残ります。

これらの細胞は、近隣の組織を乱す炎症性化学物質を継続的に放出します。

4.この持続的な炎症が臓器を損傷する 何年にもわたって、低度炎症は血管、筋肉、関節、脳細胞、皮膚をゆっくりと害します。

5.老化のほとんどの疾患が炎症と関連している 心臓病、糖尿病、アルツハイマー病、関節炎、さらには多くの癌などの状態は、慢性炎症と強い関連を示します。

6.腹部脂肪が問題を悪化させる 腹部周囲の内臓脂肪は炎症性物質を放出します。これが、腹部肥満が老化と疾患を加速させる理由です。

7.不健康な生活習慣が炎症を助長する 睡眠不足、超加工食品、慢性ストレス、不活動は、体を持続的な炎症へと押しやります。

8.健康的な習慣がそれを抑える 定期的な運動、良質な睡眠、日光、完全食品、筋肉量の維持は、炎症をコントロールするのに役立ちます。

9.炎症はエネルギー工場も損傷する 慢性炎症は、細胞内でエネルギーを産生する構造であるミトコンドリアを害します。これにより、疲労とより速い老化を引き起こします。

10.健康的な老化とは炎症をコントロールすることを意味する 炎症は治癒に必要ですが、何年も活性化したままだと、組織を静かに破壊します。 多くの点で、老化は完全にオフにならない炎症の長期的な影響です。

いかがでしょうか?

肥満・老化・がん・脳梗塞・心筋梗塞などは、近年の研究結果より“慢性炎症”が原因であることが判明しています。

今回は、この“慢性炎症”の原因について述べたいと思います。

慢性炎症は、“体の中で「ボヤ(小さな火事)」が数ヵ月から数年も消えずに続いている状態”です。

そして、この“慢性炎症”は、「白い食品」「植物油(種子油)」「インスリン抵抗性」が、主な原因となっています。

  1. 誤った食生活(食習慣):体内の「酸化」と「糖化」

食生活(食習慣)は、慢性炎症の最大の原因です。

精製糖質・炭水化物(白い食品): 血糖値を急上昇させ、タンパク質と結びついて“AGEs(糖化最終生成物)”を作ります。これが血管や組織を攻撃し、持続的な炎症を引き起こします。

酸化した植物油・種子油(オメガ6過剰): 前にお話しした通り、熱や光で劣化した植物油は、細胞膜を不安定にし、炎症を促進する物質(プロスタグランジンなど)の材料になり、慢性炎症を悪化させます。

超加工食品: 保存料、着色料、人工甘味料などの添加物は、免疫システムを破壊します。

  1. 内臓脂肪:炎症物質の「製造工場」

お腹の周りに溜まった脂肪(皮下脂肪や内臓脂肪)は単なる脂(あぶら)ではなく、「アディポサイトカイン」という物質を分泌する“悪魔の細胞”です。

悪玉物質の放出: 肥大化した内臓脂肪からは、“TNF-α(腫瘍壊死因子アルファ)”や“IL-6”などの炎症性物質が絶え間なく血中に放出され、全身に慢性炎症を発症させ、「発熱状態」にします。

  1. 腸内環境の悪化(リーキーガット)

腸は人体最大の免疫器官ですが、ここが壊れると炎症が全身に飛び火します。

腸漏れ症候群: “小麦のグルテン”やストレス、食品添加物によって腸の粘膜に隙間ができると、本来入るはずのない未消化物や菌の毒素(LPS:リポ多糖)が血中に入り込みます。

免疫の暴走: 血中に入ったLPSを免疫細胞が敵とみなして攻撃し続けることで、全身で慢性炎症が起こります。

慢性4. ライフスタイル:ストレスと睡眠不足的なストレス: ストレスホルモンである「コルチゾール」は、短期的には炎症を抑えますが、長期間分泌され続けると、細胞がその命令を無視するようになり(受容体抵抗性)、逆に炎症が制御不能になります。

睡眠不足: 睡眠中に体は組織を修復し、炎症を鎮静化させます。寝不足はこの「消火活動」を妨げることになります。

  1. ライフスタイル(ストレスと睡眠不足)

慢性的なストレス: ストレスホルモンである「コルチゾール」は長期間分泌され続けると、炎症が制御不能になりどんどん慢性炎症が悪化します。
睡眠不足: 睡眠中に体は組織を修復し、炎症を鎮静化させます。寝不足はこの「消火活動」を妨げ、慢性炎症がどんどん悪化します。

  1. 慢性感染

放置された感染: 歯周病などは、自覚症状が乏しくても体内で「慢性炎症の火種」を持ち続けることになります。

  1. 慢性炎症を“消火”するために、何をすべきか?

以上を統合すると、消火活動(抗炎症)の優先順位が見えてきます。

燃料を断つ: 白い食品(砂糖・糖質・炭水化物)と酸化した植物油・種子油を避ける。

消火剤を投入: ビタミンC、ビタミンD、オメガ3脂肪酸、マグネシウムを摂る。

工場を閉鎖: 膵臓からのインスリン分泌を節約して、内臓脂肪を燃やす(GLP-1作動薬を使わない、膵臓からのインスリン分泌を節約するケトジェニック・ダイエットアプローチ)

慢性炎症は、いわば「体のサイレント・テロ」です。

なんの症状も痛みもないのでまったく気づきませんが、放置するとがんや脳梗塞・認知症への片道切符になります。

まずは、一番大きな原因である「白い食品」から手を引くのが、最もコストパフォーマンスの良い消火法と言えます。

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