NEW!2025-05-13 14:12:28テーマ:ブログ

みなさんは、“マーガリン”を食べたことはありますか?
実は、団塊ジュニア世代のワタシは、小学校の給食で毎日、食パンにマーガリンを塗って食べていました。そして、現在でもコンビニなどで売られているパンのほとんどにはこの“マーガリン”や“ショートニング”などの添加物が混ざっていて、近年の研究で、とっても恐ろしい不健康な成分であることが判明しました。
“マーガリン”や“ショートニング”などのトランス脂肪酸は、主に植物油を部分的に水素添加する過程で人工的に作られる安価な油脂で、コンビニやスーパーなどで売られている食品やスナック菓子の多く含まれています。
また、一方で、トランス脂肪酸の他にも、古い揚げ油などの“酸化した植物油”で揚げた揚げ物なども同様に健康を害するリスクを有します。
本稿では、この「トランス脂肪酸」や「酸化した揚げ油で揚げた揚げ物」がいかにして健康を害するかについて、そのメカニズムを解説したいと思います。
トランス脂肪酸の有害性
- 悪玉コレステロール(LDL)を増やし、善玉コレステロール(HDL)を減らす: これは、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や狭心症などの冠動脈性心疾患のリスクを高める最大の要因です。
- 血管内皮細胞の機能障害を引き起こす: 血管の内側の細胞を傷つけ、血管の柔軟性を損なう可能性があります。
- 炎症を引き起こす: 体内で炎症反応を促進する可能性があります。
- インスリン抵抗性を悪化させる可能性: 特に肥満や糖尿病の危険因子を持つ人において、血糖値をコントロールするインスリンの働きを悪くする可能性があります。
- 腹部肥満との関連: 一部の研究では、トランス脂肪酸の摂取量が多いほど腹囲が大きい傾向が示唆されています。
トランス脂肪酸を多く含む食品の例
- マーガリン、ショートニング
- 揚げ物、フライドポテト
- パン、ケーキ、クッキー、パイなどの焼き菓子
- スナック菓子
- 加工食品(一部の即席めん、冷凍食品など)
酸化した植物油で揚げた揚げ物の有害性
植物油は、光、熱、空気などに触れることで酸化しやすくなります。特に、多価不飽和脂肪酸を多く含む油(リノール酸、α-リノレン酸など)は酸化されやすい傾向があります。酸化した植物油が健康を害する主な理由は以下の通りです。
- 有害な過酸化脂質やアルデヒドを生成する: 油が酸化すると、ヒドロキシノネナールなどの有害物質が生成され、これらは細胞を傷つけ、DNAを損傷する可能性があります。
- 下痢、嘔吐、腹痛などの急性症状を引き起こす可能性: 大量に摂取した場合、消化器系の不調を引き起こすことがあります。
- 長期的には動脈硬化、肝障害、認知症などのリスクを高める可能性: 体内に蓄積することで、様々な慢性疾患のリスクを上昇させる懸念があります。
- 体内の酸化ストレスを増大させる: 酸化した油は、体内で活性酸素を増やし、細胞や組織を酸化させる可能性があります。
- 炎症を引き起こす: 酸化生成物が炎症反応を促進する可能性があります。
酸化した植物油を多く含む可能性のある状況
- 揚げ油の使い回し: 何度も加熱された油は酸化が進んでいます。
- 高温での長時間調理: 油を高温で長時間加熱すると酸化しやすくなります。
- 不適切な保存: 光の当たる場所や高温の場所に油を保管すると酸化が進みます。
- 時間が経った揚げ物や加工食品: 製造過程や保存中に油が酸化している可能性があります。
健康的に揚げ物を楽しむ為には?
- 新鮮な油を使用し、使い回しは避ける。
- 調理油を高温で長時間加熱しない。
- 油を涼しく暗い場所に密閉して保存する。
- 揚げ物や加工食品の摂取を控える。
- 酸化しにくい油(オリーブオイル、ココナッツオイルなど)を調理方法に合わせて選ぶ。
いかがでしょうか?
トランス脂肪酸と酸化した植物油は、どちらも摂取を避けるべき油脂です。
健康やダイエットに配慮しながら美味しく食事を楽しむためには、マーガリンではなく新鮮な牛乳から作った無添加のバターを使用したり、新鮮な不飽和脂肪酸を多く含むの揚げ油で作った揚げたての揚げ物をすぐに召し上がりましょう。
また、コンビニやスーパーでパンやお菓子、さまざまな食品を購入する際には、裏の成分表を十分に確認して、不要な食品添加物は摂取しないように十分に配慮することをお勧め致します。