“ケトン代謝”を活用して、楽ちんダイエットしませんか?

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みなさんは、“ケトン代謝”をご存じですか?

皮下脂肪や内臓脂肪などの体脂肪を燃やして消費する代謝システムである“ケトン代謝”は、ダイエットにおいて非常に重要な意義を持つエネルギー産生システムです。

通常、私たちの体は主に糖質(ブドウ糖)をエネルギー源として利用していますが、糖質の摂取が極端に制限されると、体はこの主要なエネルギー源が不足していると判断し、別の方法でエネルギーを作り出そうとします。このとき活用されるのが、体内に蓄えられた脂肪です。

本稿では、ダイエット治療において最も重要なファクターであるこの“ケトン代謝”について解説します。

ケトン代謝(ケトーシス)のしくみ

糖質の枯渇と脂肪の分解: 糖質の摂取が減ると、体内のグリコーゲン(肝臓や筋肉に蓄えられた糖質の貯蔵形態)が枯渇し始めます。エネルギー不足になった体は、次に効率の良いエネルギー源として脂肪の分解を始めます。

  1. ケトン体の生成: 分解された脂肪酸は肝臓に運ばれ、そこで「ケトン体」と呼ばれる物質に変換されます。主なケトン体には、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの3種類があります。
  2. 代替エネルギー源としての利用: 肝臓で生成されたケトン体は、血液に乗って全身に運ばれ、脳や筋肉、心臓などの様々な臓器でブドウ糖の代替エネルギー源として利用されます。特に、普段はブドウ糖を優先的に使う脳も、ケトン体を利用できるようになる点が重要です。この「ケトン体を主なエネルギー源として利用している状態」をケトーシスと呼びます。

体脂肪燃焼におけるケトン代謝の意義

ケトン代謝が体脂肪燃焼に与える意義は以下の通りです。

  1. 脂肪を効率的に燃焼する体質への変化: ケトーシス状態に入ると、体は積極的に体脂肪を分解し、それをエネルギーとして利用します。つまり、「脂肪を燃やしやすい体質」に切り替わることで、効率的な体脂肪減少が期待できます。これは、通常の糖質中心の代謝では、脂肪は主に蓄積される傾向にあるのに対し、ケトン代謝では脂肪を消費する方向に傾くためです。
  2. 持続的なエネルギー供給: 体脂肪は体内に大量に蓄積されているため、一度ケトン代謝が確立されると、飢餓状態や長時間の運動時でも、安定してエネルギーを供給し続けることができます。これにより、糖質が枯渇して体が動かなくなるような「エネルギー切れ」を防ぎ、持久力や集中力の維持に役立つとされます。
  3. 食欲抑制効果: ケトン体には、食欲を抑制する作用があるという研究報告もあります。これにより、自然と食事量が減り、ダイエットを継続しやすくなる可能性があります。また、血糖値の急激な乱高下(血糖値スパイク)が起こりにくくなるため、それに伴う強い空腹感や疲労感が軽減されやすいです。
  4. 内臓脂肪の減少効果: ケトン代謝が促進されると、体脂肪全体、特に健康リスクが高いとされる内臓脂肪の減少が期待できます。

ケトン代謝を促す方法とは?

  • 糖質を制限する(1日50g以下が目安)
  • オメガスリーなどの良質な不飽和脂肪酸を中心に、脂質を十分に摂取する。
  • タンパク質をしっかり摂取する。

いかがでしょうか?

この“ケトン代謝”を十分に引き出し活用することが、ダイエット治療において最も重要な構成要素となります。

かかりつけのダイエット治療医との二人三脚でこの“ケトン代謝”をしっかりと活用して、スリム&ダイエットな美ボディを獲得しましょう!

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