秋が深まってきますと、蜜柑やレモンなどの柑橘類が店頭に並んで参りますよね![]()
ワタシは酸っぱい果物が大好きですが、この酸っぱさの源はビタミンCやクエン酸です。
そして、このビタミンC(アスコルビン酸)は、健康維持に重要な役割を果たす水溶性ビタミンで、さまざまな健康効果があります。
本稿では、このビタミンCの健康効果について紹介します。
ビタミンCの健康効果とは?
- 抗酸化作用
- ビタミンCは強力な抗酸化物質として、体内でフリーラジカルを中和し、細胞の酸化ストレスを軽減します。これにより、老化や慢性疾患のリスクを抑える可能性があります。
- 免疫機能のサポート
- 白血球の機能を高め、免疫系を強化します。風邪の予防や症状の軽減に役立つ可能性があるとされていますが、効果の程度は研究により異なります。
- コラーゲン生成の促進
- ビタミンCはコラーゲン合成に必要で、皮膚、血管、骨、軟骨の健康を保ちます。傷の治癒や肌のハリにも寄与します。
- 鉄の吸収促進
- 非ヘム鉄(植物由来の鉄)の吸収を高め、貧血予防に役立ちます。
- 心血管疾患の予防
- 抗酸化作用により、血管の炎症を抑えたり、動脈硬化のリスクを軽減する可能性が報告されています。
ビタミンCの抗がん効果とは?
高濃度ビタミンC点滴療法
- 高濃度のビタミンCを静脈内投与する療法は、がん細胞に対して選択的に毒性を示す可能性が研究されています。これは、ビタミンCががん細胞内で過酸化水素を生成し、細胞死を誘導する仕組みによるものです。
- 一部の研究では、特定のがん(例:膵臓がん、卵巣がん)で腫瘍の成長抑制や化学療法の効果増強が報告されています。
- 抗酸化作用によるがん予防
- ビタミンCはDNAの酸化損傷を防ぎ、発がんリスクを低減する可能性があります。特に、胃がんや食道がんの予防に関連があるとされています。
- 免疫系への影響
- ビタミンCは免疫細胞(特にT細胞やナチュラルキラー細胞)の機能を高め、がん細胞への攻撃力を向上させる可能性があります。
- がん治療の補助効果
- 化学療法や放射線療法の副作用(疲労、炎症など)を軽減する可能性が報告されています。また、がん患者の生活の質(QOL)を改善する効果も指摘されています。
いかがでしょうか? どうやら、このビタミンCにはさまざまな健康効果がどうやらありそうですが、以下の点に注意が必要のようです。
1)通常の食事やサプリメントによる経口的なビタミンC摂取では血中濃度が一定以上に上がらないため、高濃度点滴療法のような抗がん効果は期待できにくいようです。
2)しかし一方で、ビタミンCは水溶性で過剰分は尿で排泄されますが、過度な摂取(例:1日2,000mg以上)は下痢や腎結石のリスクを高める可能性があるようです。やはり、医師の管理下での摂取・投与が必要のようです。
上記のように、“ビタミンC”は免疫強化や抗酸化作用による健康効果があり、がん予防や治療の補助として有益なようです。
“ビタミンC”を日常の生活やさまざまな健康管理に上手に取り入れて、健康で美しいカラダを手に入れましょう!


