なぜ、妊娠・出産後に肥満してしまうの? ~妊娠・出産後の肥満のメカニズムと対処法~

突然ですが、“妊娠・出産後、太ってしまった~”とお悩みのママさんはいらしゃいますか?

実は、私のクリニックへは、そのような“妊娠・出産後の肥満”でお困りのママさんがたくさん来院されています。

そして、多くのママさん達は「妊娠前の体重に戻したい!」とおっしゃられます。

では、妊娠・主産後にナゼ、“肥満する(太ってしまう)のか? に関して、少し解説します。

実は、妊娠・出産後の体重増加(産後肥満)には、以下のいくつかの要因が関与しています。

1. ホルモンバランスの変化
妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンが大幅に増加し、体は脂肪をため込みやすい状態になります。これは赗児の発育や出産後の授乳に備えるための、生理的な仕組みです。出産後もホルモンレベルが元に戻るまでには数ヵ月〜1年程度かかることがあり、その間は代謝や脂肪の付き方に影響が残ります。

2. インスリン感受性の変化
妊娠中はインスリン抵抗性が高まり(妊娠糖尿病もこの延長線上にあります)、血糖が脂肪として蓄積されやすくなります。出産後すぐに元の状態に戻るわけではないため、しばらく代謝が乱れやすい時期が続きます。

3. 授乳のためのエネルギー備蓄
進化的に見ると、妊娠中につく脂肪の一部は「授乳のための予備エネルギー」としての役割があります。特に下半身・腰回りにつきやすい脂肪はこの目的に関連していると考えられています。

4. 生活習慣の変化
これが実は最も大きな要因とされることも多いです。

  • 育児による睡眠不足(睡眠不足は食欲を増すホルモン「グレリン」を増加させ、満腹感ホルモン「レプチン」を減少させる)
  • 自分の時間が減り、運動不足になりやすい
  • 食事が不規則になる、赤ちゃんの残り物を食べる、ストレス食いなど
  • 育児ストレスによるコルチゾール(ストレスホルモン)の増加も、内臓脂肪の蓄積を促しやすい

5. 基礎代謝の変化
加齢や妊娠回数の蓄積により、基礎代謝が徐々に落ちていくことも一因です。

6. 体質などの個人差
妊娠前の体重、妊娠中の体重増加量、授乳の有無、年齢、遺伝的要因などによって、産後の体重の戻り方には大きな個人差があります。授乳をしている場合は追加のエネルギーが必要になる一方、ホルモンの影響で逆に痩せにくくなってしまっています。

私たち“ダイエット治療医”は、子育て中のママさん達に常に寄り添いながら、最も適した“医療ダイエット治療プログラム”を提供いたします。

“産後の肥満”でお困りの方は、まずはお気軽にお近くのダイエット治療医へご相談されてはいかがでしょうか?

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